IFRS って?

というわけで、皆さん既に研究済でしょうが、荒くてもいいから素早く内容を知りたい人のために、IFRSについて簡潔に論点整理をしてみたいと思います。

1. IFRSとはなにか-
国際会計基準審議会(IASC)」が採用した会計基準です。
2005年にはEUが適用を義務付け、SEC基準を持つ米国も2002年に共通化で合意しました。
で、日本も2010年から任意適用、2015年または2016年からはほぼ強制適用される見込み。
いわゆる財務諸表の作成方法がまったく変わってしまうので、企業にとっては大変です。

2. どうしてこのようなことを行う必要があるのかー
そのメリットについて商事法務の中で述べられている専修大学の安藤先生の見解を参考にして、以下のようにまとめました。
①グローバルベースで財務諸表のフォーマットが統一されるため、グローバルに投資活動を行う投資家は投資がしやすい
②日本企業は海外投資家の資金が調達できるので資金調達コストの低減に繋がる
③グローバル展開をしている企業は海外拠点の財務・経理面での経営管理が効率化でき、財務情報の質が上がる
④監査法人の地位向上

この中で②は個人的には当該企業の業績次第だと思いますし、④は企業のオペレーションには大きく関係しません。やっぱりグローバル投資家にとっての利便性向上が大きいですね。

3. 日本基準とIFRS、違いによってどう変わるのか
本当に乱暴にいえば、貸借対照表の純資産の部に計上される科目、為替換算損益、固定資産再評価益、関連会社のその他損益、キャッシュ・フローのヘッジ、売却可能な金融資産の再評価差額などが加わった包括利益の概念が導入されること。経営者から見ると、管理不能ともみえる項目まで含まれます。
従って、やはり経営成績をみるためには、当期純利益は重要な指標であることは確か。
しかしIFRSの導入によってはっきりしているのは、今後は資産・負債のマネジメント(市況の影響を極力排除しつつ効率をあげる)と単年度のフローをあげるマネジメントが重要であり、経営者の経営能力や考え方による結果がよりはっきり示されるという事実です。

以下は日本基準とIFRSの財務諸表の構成要素です。
日本基準 VS IFRS
貸借対照表VS財政状態計算書
損益計算書VS包括利益計算書
株主資本等変動表VS株主持分変動計算書
キャッシュ・フロー計算書VSキャッシュ・フロー計算書*
注記
*キャッシュ・フローに関しては両基準を比較してあまり差異はありません。

荒い内容で恐縮です。
いろいろとIFRSについては書籍が出ていますが、わかりやすかったのは
『すぐ分かる、詳しく分かるIFRS』 日経ビジネス
会計的には
『旬刊商事法務』 11月15日号、11月25日号が参考になると思います。

次回は、IFRSでIRはどのように影響を受けるのか、欧州の事例なども研究しながら検討してみます。


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